介護ロボットとは一般的にイメージされるロボットとは異なり、介護を必要とする高齢者または介護を行う介護士本人を支援するための機能を有している機械のことをいいます。その種類は大きく3つあり、情報を感知するセンサー系、動きを判断するための知能・制御系、動きに関する技術を持つ駆動系に分けられます。

センサー系は簡単に言うと見守りロボットのようなもので、部屋などに設置することで高齢者の様子を見守ることができたり、介護ロボットを通じて遠くにいても話をすることができるものを指します。そして、知能・制御系は高齢者の動きを察知して介護士に知らせてくれるというものです。主に、転倒予防や排せつのタイミングなどを知らせてくれます。さらに駆動系は、介護士が身につけた場合には介護の動作をサポートしてくれたり、高齢者が身につけた場合には歩行のサポートをしてくれるなど、動きのフォローをしてくれる役割を持ちます。

このように、介護ロボットは介護をしてくれるロボットというよりも、介護をしやすくするための支援機能を備えたものと認識する必要があります。特に移乗に関する部分や排せつに関する部分、見守り・コミュニケーションなどの部分において介護ロボットの機能を活用することができるため、介護には欠かせない存在として注目を集めているようです。そのため、高額な介護ロボットを導入する際には自治体によっては支援金が出るようになっており、介護施設が導入しやすいようにしているところも増えてきています。